ワークルールブック

PART2 働いてから

Q.18  就職先を辞めたいと思った場合は、どうすればいいですか?

A.  何が原因で辞めたいのか冷静に考えて、上司や先輩、同僚に相談しましょう。

かなか思う通りにいかないのが仕事の難しさ。悔しい思いや理不尽な目に遭うこともあるでしょう。辞めたいと思う気持ちが生まれることもあるかもしれません。でも、衝動的に辞めたり、次の仕事の目途も立たないまま離職したりすることには高いリスクがあります。しっかりと肝に銘じて冷静な判断をしていきましょう。失敗をしたり自信をなくしたときは、先輩や上司の経験談を聞いたり、アドバイスをもらうこと。それだけで気持ちが軽くなり、次への展望も開けるものです。

知っておきたい 早期退職のリスク

  1. 給与収入はなくとも、税金負担等はアリ
     転職先が決まっていなければ、給与収入はなくなります。ただし、生活費に加えて住民税や年金保険、健康保険などの支払いは必要となるので意外とお金がかかります。
  2. 新卒の就職活動より転職活動は難しくなりがち
     企業は中途採用では即戦力を求める場合がほとんど。スキルや経験が不十分なままで転職活動をすることは、新卒の際より何倍もハードになります。
  3. 退職後に思い直しても復職は難しくなりがち
     退職後「やっぱり戻りたい」と思ったところで後の祭り。再度雇用してもらえることは現実的には決して多くはありません。

なかなか辞めさせてもらえない場合は?

労働契約期間に定めのない場合、退職の申し出に対して原則、会社の承認は必要ありませんが、就業規則によります。毅然とした態度で退職のルールに従った手続きを取ってください。