PART2 働いてから 編
Q.15 労働条件が約束と違った場合はどうすればいいですか?
A. 労働基準法違反です。会社に申し出て見直しを行うか、労働基準監督署などに相談してください。
Q.15 労働条件が約束と違った場合はどうすればいいですか?
A. 労働基準法違反です。会社に申し出て見直しを行うか、労働基準監督署などに相談してください。
休日や給与、各種手当、仕事内容が当初の約束と違う……。実際に働きだすとこんなトラブルに遭うこともあります。明示された労働条件と実際が異なるのは労働基準法違反。この場合、労働者は即時に労働契約を解除することができます(労働基準法第15条2項)。安易に受け入れてしまうのではなく、会社と話し合いの場を持つ、それでも解決しない場合は公的な機関に相談するなど適切に対応することが必要です。
ここがポイント!
雇用形態の違いを理解して、自分に合った働き方を選びましょう
正社員
フルタイムで働く社員。一般的に働く期間に定めはありません。
契約社員
働く会社と期間が決まった労働契約を結びます。契約期間が終わると労働契約は終了しますが、更新という形で契約期間が延長されることもあります。
派遣社員
労働契約は、派遣元となる人材派遣会社との間で結び、指揮命令は働く先の会社から受けます。契約期間は決められている場合と、決められていない場合があります。
パート・アルバイト
決められた日や時間だけ働きます。賃金は時給で支払われることが多いようです。
疑問を感じたら、まずは労働条件を確認しよう。
労働基準法第15条第1項には、会社は労働条件を明示しなければならないことが記載されています。
まずは、同意した労働条件がどのようなものか、実態との差異がどこにあるかを書面で確認しましょう。
明示すべき労働条件
- 労働契約の期間
- 就業の場所、従事する業務
- 始業、終業時刻
- 所定労働時間を超える労働の有無、休憩時間、休日、休暇
- 賃金の決定、計算・支払いの方法
- 退職に関する事項(解雇の事由を含む)
- 昇給に関する事項
- 賞与
- 休職に関する事項
など
会社側と自身が合意をすれば、労働条件を変更することも可能です。その際もトラブルを回避するために変更した労働条件を書面で示して合意を取るようにしましょう。
もしもの際の相談先
労働基準監督署
労働基準法に違反する場合に会社を指導する役割があります。ただ、抱えている案件が多いため、速やかに動いてもらうためには労働基準法にどのように違反しているかを明確にして通報することが大切です。
ハローワーク
ハローワーク経由の求人の場合は、ハローワーク求人ホットライン( 03-6858-8609 )へ相談しましょう。ハローワークから企業への事実確認、指導が可能です。